リスクヘッジを細かくしすぎると本質が見えなくなる事例

ある成果物についての商談の最中、客先に卸す代理店の方とスケジュールの話になった。
「○○日にします?」「そうですね、ちょうどいいと思います。」
とまとまりかけた次にこのような発言が飛び出した。

「それで、何時頃にしましょうか?」

ん、日にちはさておき、時間まで指定するのはなにごと?
この物は、時間によって、納期が押しているものでもないし、品質が変わるものではないし、これまで他のどこでも時間を指定することまではなかった。
一般的に考えて営業時間内の何処かで納品するというくらいだろう。
そもそも、この物を使って新たなプロジェクトをスタートさせるものであって、そこからまた時間がかかるので、当日の何時というファクターはそれほど重要にならない要素である。

そう問い詰めると、
「いや、お客さんを安心させようと思いましてリスクヘッジを…」となんだかよくわからない返事。
安心させるということは、時間指定がないと安心していないのであって、つまり、この成果物の本質がどのようなものであるかということを
客先がそもそも知っていないのか…と疑問に思ってしまう。
それを伝えると、恐縮しきりではあったが…。
お客を安心させるという中から出た言葉だと思うが、逆にそこまで細かく詰めることによって、関係各位が物の本質を理解していないことが露呈してしまう一見であった。